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あなたの運転、大丈夫ですか? 「守ったつもり」になりがちな交通ルール3選

ここ最近、自動車保険の事故対応でドライブレコーダーの映像を確認することが増えてきました。
中には「あれっ、聞いていた事故状況と違うぞ…?」なんてこともあります。
自分では交通ルールを守って運転しているつもりでも、実際にはちゃんとできていないことが結構あるということですね。
当たり前のことではありますが、交通ルールの順守は自動車事故リスクの低減に非常に効果があります。
交通事故防止の参考になると思いますので、「『守ったつもり』になりがちな交通ルール」を3つご紹介させていただきます。
どうぞよろしくお願いします。

1.一時停止

一時停止標識

まずは一時停止です。
「一時停止」と言うくらいですから、いったん車両が完全に停止しなければなりません。
タイヤがピタッと止まるイメージですね。
ところが、「間違いなく、ちゃんと止まった」と聞いていたのに、映像を確認すると減速はしているものの完全には止まっていないケースが多く見られます。

ではどうすれば良いか?
赤信号で停止する時を思い出してほしいのですが、車両が完全に停止する時は相当ていねいなブレーキ操作をしない限り「カックン」という反動が出てしまいます。
「カックン」という反動を感じるまでは一時停止できていない、と考えて運転するのが良いと思います。

なお、修正要素として「一時停止後進入」の適用を主張するにはいったん車両が完全に停止しただけでは不十分であり、左右を見て安全確認したことなども求められますので注意しましょう。

2.進路変更時のウインカー

進路変更する際はウインカー等による合図をしなければなりません。
そしてそのタイミングは「進路変更をしようとする時の3秒前のとき」であると、道路交通法施行令第21条に定められています。
つまり、ウインカーを出してから3秒間は進路変更せず直進し続けなければならないということになります。

「そんなの教習所で習ったし、知ってるよ」という方が多いかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
ウインカーを出すと同時に進路変更を開始している車をよく見かけませんか?
実を言うと、私も時々やってしまいます。

思うに、どうも人間には視線を向けた方向に自然とハンドルを切ってしまう性質があるようです。
進路変更前にはサイドミラーを見て安全確認をしますが、この際の視線移動により自然とハンドルを切ってしまうせいで進路変更とウインカーが同時になってしまうのだろうと思います。
ですから、進路変更時のウインカーは毎回毎回相当意識する必要があると思ったほうが良さそうです。

なお、私は進路変更時の事故において合図の有無で争った経験はありませんが、ウインカーを出したタイミングが進路変更の直前であった場合、「合図なし」と認定されてしまう可能性は非常に高いと思います。
十分に気を付けましょう。

3.制限速度

当たり前過ぎて白けてしまうかもしれませんが、最後に制限速度のお話をさせていただきます。

「制限速度は常に守るべき!」などと堅苦しいことを言うつもりはありません。
「今、これくらいのスピードが出ているな」という自分の感覚が、本当にスピードメーターと合っているかどうか時々確認しておいて欲しいのです。

それはなぜか。
若い方に多いのですが、事故状況のヒアリングでは「制限速度を守って走行していた。」と聞いていたのに、ドライブレコーダーの映像を見ると「結構スピードが出ているな…」と感じることがままあるためです。
運転に慣れないうちは特に、知らず知らずのうちにスピードを出してしまう傾向にあるということでしょう。

なお、市街地での速度には十分に注意していただきたいと思います。
幹線道路を外れて市街地に入ると、たいていの道路は見通しが悪いです。
見通しが悪い場合、制限速度を守らなければ絶対に事故を防ぐことはできません。
そうした道では前方のあちこちに注意を払わなければならず、スピードメーターを確認するのも一苦労ですが、どうかご注意ください。

終わりに

以上、「『守ったつもり』になりがちな交通ルール」をご紹介させていただきました。
参考にしていただき、ご自身の運転を振り返っていただければ幸いです。
ご安全に!